テレビアンテナの種類は様々!UHF・BSCSの設置工事費用も紹介
テレビアンテナの購入を検討しているのであれば、設置する環境に合ったアンテナの種類を選ばなければなりません。なぜなら、テレビアンテナの種類によってそれぞれ特徴が異なるからです。
このコラムでは、そうしたテレビアンテナの選び方や設置、テレビの配線作業についてご紹介します。「テレビを視聴する環境が何もないから整えたい」という方や「テレビアンテナを買い替えたい」という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
テレビアンテナの種類|地デジ用のUHFの中にもさまざまな種類がある
テレビアンテナの種類として最も有名なのがUHFアンテナです。これは地デジを見るために必要なアンテナで「名前だけは聞いたことがある!」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、UHFアンテナとひと口で言ってもその種類はさまざまです。
メジャーなUHFアンテナとしては「八木式アンテナ」「平面アンテナ」「室内アンテナ」が挙げられます。そして、この中からどれを選ぶべきなのかはご自宅がどの「電界地域」に属しているかによって左右されるでしょう。
電界地域とは、電波塔から送られる電波がどの程度の強度で伝わっているのかを地域別にあらわしたものです。一般的に、強電界地域であればどの種類のアンテナでも受信できるとされています。しかしあくまで目安なので、詳しいことは取り付けを依頼する業者やテレビを購入した家電量販店などに問い合わせてみるとよいでしょう。
このコラムでは、まず代表的な3つのUHFアンテナについて見ていきます。それぞれ特徴が異なるので、どれが自分に合っているのか確かめてみましょう。
種類1.八木式アンテナ
八木式アンテナは、矢印に縦線を複数入れたような形状をしたアンテナです。現在最も普及しているアンテナで、受信感度がほかのアンテナよりも高いことが特徴といえるでしょう。しかし、その形状から「外観を損ねる」という意見をもつ方もいます。
設置場所として適しているのは屋根上や屋根裏で、平面アンテナのように外壁を傷つけることはありません。本体価格は1,500円~9,500円前後です。
種類2.平面アンテナ
平面アンテナは、長方形の板のような形をしたアンテナを指します。見た目がスタイリッシュなため、屋外に設置しても八木式アンテナより目立たないということが特徴です。設置場所は建物の壁面で、特殊な工具によって平面アンテナが固定されます。本体価格は4,000円~12,000円前後です。
種類3.室内アンテナ
室内アンテナは、その名のとおり室内に置くことができるアンテナです。そのため、最大のメリットは大がかりな工事が必要ないことだといえるでしょう。ただし、その受信感度は屋外用アンテナよりも弱く、電界強度の低い地域では使用することが困難です。
また、電界強度の高い地域でも条件次第で電波の供給が難しくなるため、一度業者に設置できるかどうかを確認することをおすすめします。本体価格は1,100円~4,500円程度です。
地デジアンテナ設置工事の価格相場
地デジアンテナは多くの場合、屋根上や壁面などの素人では設置が困難な場所に設置されます。そのような工事を十分な知識と技術なしにおこなうのは危険が伴うため、設置工事は業者に依頼することがおすすめです。
設置工事の費用は、主に「設置するアンテナの種類」と「設置する場所」に左右されます。そのため、価格相場を明確に提示することは難しいのですが、多くの業者はアンテナの本体価格を含めて15,000円~35,000円前後で依頼を受け付けているようです。
ただし、電界強度の低い地域では、受信した電波の強度を安定させるために「ブースター」という機器を設置する可能性があります。その場合は工事費用が15,000円~20,000円程度上がるので、覚えておくようにしましょう。こうした工事の適正費用は、その現場によって異なります。
そのため、複数の業者に見積りをとる「相見積り」をおこなうことがおすすめです。複数業者の見積りを比較することによって、最も適正な料金とサービスを提示している業者を見つけることができるでしょう。弊社でも無料で見積りをおこなっているので、業者探しの際にはぜひお気軽にご利用ください。
BS・CSも見たいなら専用アンテナの設置が必要
BSやCS放送も見たい場合は、既にアンテナを設置している家庭でも、新しくアンテナ設置工事をしなければなりません。なぜなら、テレビアンテナの種類には地デジ用のUHFアンテナのほかに、衛星放送用のBS/CSアンテナが存在するからです。専用アンテナは家電量販店やホームセンター、ネット通販でも購入できますので一度調べてみてください。
ただし、受信は「南西の方角に障害物がないこと」「テレビにCSチューナーが内蔵されていること」が条件です。また、マンションなどでは契約でアンテナ設置が禁止されている場合もあるので、設置前に大家さんや管理会社に問い合わせてみることをおすすめします。
ベランダの形状によっても設置が難しい場合があります。そのため、不安なときは専門業者に相談してみてください。また、BS/CS放送はアンテナの設置角度が1度ずれると電波の受信が困難になってしまうことが多いようです。角度の調整は知識と技術を要する作業なので、設置作業はプロに任せることをおすすめします。
BS/CSアンテナ設置工事の費用相場
BS/CSアンテナの設置費用は、基本的に地デジアンテナの設置費用と大きな差は見られません。大手家電量販店のケーズデンキでは、設置工事料金を11,000円~26,400円前後に設定しています。また、「新居でBS/CS放送が見たい」という方は、地デジアンテナとBS/CSアンテナの設置工事を同時に依頼することがおすすめです。
なぜなら、アンテナ工事業者の中には2つの工事をパック料金で提示している業者がいるからです。このような業者が提示する料金は、別々で工事を依頼するよりも少し安くなっていることがあるので、気になる業者を見つけたら工事を検討してみるとよいでしょう。
弊社でもBS/CSアンテナの工事を受け付けており、ホームページでアンテナごとの料金やその内訳をみることができます。見積り後に依頼をキャンセルすることも可能なので、アンテナ工事を検討しているのであれば、ぜひホームページをご確認ください。
テレビを見るためには配線作業も必要
テレビを見るためには、配線作業やテレビの設定などが必要になります。アンテナの設置工事と違って自分でおこなうことができるものなので、以下の手順を参考にして作業をおこなってみましょう。
- 電源を接続する
- アンテナケーブルを接続する
- B-CASカードを挿入する
- レコーダーなどの機器のケーブルを接続する
BS/CS放送も視聴する場合には、「分波器」と呼ばれる機器をアンテナケーブルに接続する必要があります。設置工事の際に取り付けていない場合は、分波器を購入してアンテナケーブル内で混在している地上波と衛星放送の電波をわけてあげましょう。分波器によって2つにわかれたケーブルは、それぞれテレビに付いている入力端子に接続してください。
エラーが出てテレビが映らないときの対処法
上記の作業を終えた後にテレビが映らない場合には、まず初歩的なミスをしていないか確かめていきましょう。よくあるミスとしては「電源を入れていない」「ケーブルの接続があまい」「B-CASカードが挿入されていない」などが挙げられます。
初歩的なミスの有無を確認してもテレビが映らない場合には、テレビを購入した店舗やメーカーに相談してみるとよいでしょう。また、テレビ画面に「E201」「E202」「E203」のようなエラーコードが表示されている場合は、電波が正常に受信できていないことがあります。
個人で対処することが難しいと感じたら、テレビアンテナの種類にかかわらず、アンテナの専門業者に相談するようにしましょう。弊社でも24時間日本全国でアンテナの設置やトラブルへの対応をおこなっているので、お困りの際はお気軽にご相談ください。
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