テレビアンテナなしで視聴する4つの方法…各工事の費用を徹底比較!
「テレビをアンテナなしで視聴したい」、そんなあなたに提供できる選択肢は4つあります。ケーブルテレビ、光回線、室内用の小型アンテナ、そしてWi-Fiです。これらの用意をおこなえば、自宅にアンテナを設置しなくても、テレビの視聴が可能になるのです。
とはいえ、もちろんそれぞれの選択肢にはメリットやデメリット、それに特徴が存在します。その中からあなたにあったものを選び出すためには、情報取集が不可欠でしょう。なかには、あなたの想像以上に旨味が大きい選択肢が、あるかもしれません。
当コラムでは、アンテナ以外の知られざるテレビの視聴方法を、壮大なスケールでお伝えしていきます。さまざまなものが多様化し、ハイテク化する現代。テレビを視聴するための方法も増えています。ぜひ参考にして、あなたに合った最適の方法を選んでくださいね。
目次
▼テレビアンテナなしで視聴する方法1:ケーブルテレビ
“ケーブルテレビ”は、その名のとおり、ケーブルを介してテレビを視聴する方法です。仕組みとしては、ケーブルテレビを供給する会社が一括してテレビの電波を受信。受信した電波を、ケーブルをとおして各家庭に届けています。その存在を知る人は多いでしょう。
◆ケーブルテレビのメリット
ケーブルテレビは、地デジ放送のほか、CS/BSなどの衛星放送を視聴することも可能になります。これはケーブルテレビのメリットといってもよいでしょう。テレビのアンテナで視聴することができない、豊富な番組の選択肢も、大きな魅力のひとつといえます。
また、テレビアンテナを経由して電波を受信すると、悪天候の際、映像が乱れたといった経験を持つ人は多いでしょう。しかし、ケーブルテレビならケーブルを介して電波を届けているため、悪天候でも映像への影響が少なく、安定して映像で視聴が可能です。
◆ケーブルテレビのデメリットと注意点
ケーブルテレビの設置をおこなう際は“保安器”と呼ばれる機器を、家の外壁に取り付けることが必要です。そのため、使用するためにはケーブルテレビの契約が必要。工事をする手間や、時間を要することが、ケーブルテレビのデメリットといえるでしょう。
使用に際しての注意点としては、継続して視聴するために月額料金を支払う必要があることです。テレビをアンテナなしで見ることが可能ですが、設置のための工事やランニングコストの支払いがあることは注意しましょう。費用の詳細は、記事後半でご紹介します。
▼テレビアンテナなしで視聴する方法2:光回線
“光回線”は、インターネット回線に使用されている“光ファイバー”を用いて、テレビを視聴する方法です。光ファイバーを介してテレビの放送信号を送信。専用のチューナーで受信する仕組みです。電話回線にも使用されているものですが、テレビにも応用が可能です。
◆光回線のメリット
光回線の大きなメリットは、ケーブルテレビと同様に、天候の影響を受けづらいところにあります。ケーブルを介して放送電波を届ける強みといえるでしょう。また、光回線専用のチャンネルも豊富にあるため、アンテナでは見られない選択肢があることも魅力です。
また、光回線の主流となるサービスはインターネットです。そのため、テレビが視聴できることに加えて、インターネットが使用できることが強みともいえるでしょう。現在自宅にインターネット環境がない、という人には、とくに使用を推奨します。
◆光回線のデメリットと注意点
対して光回線のデメリットとしては、視聴するために工事が必要ということでしょう。インターネット回線の開通工事を伴(ともな)うため、工事は避けられません。繁忙期(はんぼうき)と呼ばれる忙しい時期では、1か月以上の時間を要することもあるそうです。
光回線もケーブルテレビと同様に、月額料金の支払いが必要です。また、開通のための初期工事にも費用がかかることがあります。キャンペーン期間などを狙えば、費用を抑えることができるでしょう。こちらの詳しい金額詳細も、記事後半でお伝えしていきます。
▼テレビアンテナなしで視聴する方法3:自力で設置可能!小型アンテナ
“小型アンテナ”は、家の内部に設置することができる、小型のアンテナです。仕組みは通常の屋外アンテナと同様で、放送局から発信されている電波を受信。受信した電波をケーブルを介してテレビに届けています。難しい仕組みはなく通常のアンテナと同様といえます。
◆小型アンテナのメリット
小型アンテナのメリットとして、屋外にアンテナを設置する必要がないことが挙げられるでしょう。面倒な工事依頼も必要ありませんし、家の外観を損なう心配もありません。金額も5,000円前後のものがあり、手軽に購入できることも魅力といえるでしょう。◆小型アンテナのデメリットと注意点
一方で、室内アンテナは設置場所やアンテナの向きによって、電波強度が大きく異なります。購入するまではどの程度映像が映るのか判断できない、というのもデメリットといえるでしょう。自力で簡単にテレビが視聴できる方法ですが、難易度は高いかもしれません。
厳密にはテレビをアンテナなしで視聴する手段とはいえませんが、室内用の小型アンテナはあなたの手札の中に持っておくのがよいでしょう。設置する場所の電波強度が強く、安定しているようなら、有効な方法です。活用できるときには、ぜひ活用しましょう。
▼テレビアンテナなしで視聴する方法4:Wi-Fiを使用する
現在、世間に広まっている無線インターネット“Wi-Fi”。テレビをアンテナなしで視聴する方法には、Wi-Fiを活用した方法も含まれています。ただし前提として、こちらのケースはすでにテレビを受信できる環境が整っている場合に、使用することができる方法です。
“DLNA”というロゴを、見たことがあるという人はいないでしょうか?DLNAとは“Digital Living Network Alliance”の略称です。DLNAに対応している機器はテレビをはじめ、パソコンやスマホなど非常に豊富。DLNAを活用することで、テレビ視聴の幅が広がります。
◆DLNA対応機器であれば、映像の共有が簡単にできる
DLNAに対応した機器同士であれば、たとえ製造メーカーが異なっていても、機器間のデータ共有が可能です。平たくいえば映像はもちろん、画像や音楽などを、どんな機器でも共通して楽しむことができるのです。機器間の国境がなくなる、ともいえるでしょう。
たとえば、A社が製造したレコーダーで録画したテレビ番組を、B社が製造したテレビで視聴することが可能になります。DLNA対応の機器間であれば、“国境なきデータ共有”が可能になるのです。驚きですね。そして、この仕組みに活用できるものがWi-Fiです。
◆家中どこでも映像が楽しめる
家の中にWi-Fiが飛んでいれば、家の中のどこでも、同じ内容の映像を楽しむことができます。リビングで録画した昨日のお笑い番組を、寝室のテレビで視聴することが可能。もちろん、逆もまた然(しか)りです。お風呂でスマホを介して視聴することもできるでしょう。
DLNAに対応している機器であれば、面倒な接続設定はほとんど必要ありません。対応したレコーダーを設置したのち、無線LANと接続しましょう。テレビ側も対応している機器であれば、そのあとに生じる面倒な設定もほぼないといえます。世界が変わりますよ。
◆Wi-Fi使用の注意点
テレビをアンテナなしで視聴することが可能なWi-Fiの使用。しかし、そこにも注意点があります。その代表的なものが、録画した番組しか視聴ができないというもの。現在放送されている番組が視聴できるというものではないため、使用する前に注意が必要でしょう。
しかし、こと設備に関していえば、すでに自宅にWi-Fi環境が整っていれば、実現しやすいといえます。もしかしたらすでに自宅にある設備のみ、もしくはわずかな設備をそろえるだけで使用可能になることもあるでしょう。Wi-Fiの活用、ぜひ検討してみてください。
▼実はアンテナが一番安価!?各種工事費・ランニングコストについて
「テレビを視聴するためには、屋外アンテナの設置が必要不可欠……」、その概念を、ここまでに打ち砕くことができたかと思います。しかし、気になる点はほかにもありますよね。その正体は、テレビを視聴するために必要な初期投資の費用や、ランニングコストです。
ここでは、通常テレビの視聴に使用する屋外アンテナの設置費用をまずは紹介。そのほかのテレビ視聴する方法に関する、初期費用やランニングコストを、順に解説していきます。
◆テレビのアンテナ設置工事費、ランニングコスト
一般的なテレビの屋外アンテナに関していえば、取り付けにかかる費用相場は約20,000円~8,0000円といわれています。費用に幅があるのは、取り付けをおこなう家の立地やアンテナの種類、分配器や分波器、ブースターの取り付けなどで、費用に変化が生じるからです。
テレビのアンテナ設置にかかる費用は高額、と感じる人が多いかと思いますが、一度設置してしまえば、それ以降費用を支払う必要はありません。数年単位での点検や、アンテナの寿命による交換などは発生しますが、基本的なランニングコストは0円といえます。
つまり、テレビのアンテナは設置するための費用こそかかるものの、一度設置をしてしまえば、長年のあいだ無料で使うことができるのです。一般にテレビ用のアンテナが普及している背景には、このわかりやすい費用体系が、大きく影響しているのかもしれませんね。
◆ケーブルテレビの工事費、ランニングコスト
ケーブルテレビの設置工事にかかる費用は15,000円~20,000円。とはいえ、この金額はあなたがお住まいの地域や、契約をするケーブルテレビの会社によって変動することがほとんどです。実際に契約する前に、詳細な費用内訳を参照するのは、必須といえるでしょう。
ケーブルテレビのランニングコストについて。視聴するのがテレビのみであれば、月額1,500円程度が相場でしょう。しかし、ケーブルテレビでテレビを視聴すると同時にインターネットも使用するのであれば、その金額はおよそ5,000円が相場といえます。
ケーブルテレビはあなたの住む地域や契約する会社によって、その内容や設置工事の費用、月額費用にも大きな違いが生じます。ここで記載した金額は目安と考えていただき、詳細な金額は必ず契約前に確認してください。時折おこなわれるキャンペーンもお見逃しなく。
◆光回線の工事費、ランニングコスト
光回線の設置に伴う設置工事の費用は、7,500円~20,000円が相場といったところでしょう。こちらもケーブルテレビと同様に、条件や契約する会社によって変動します。大きく異なるケースもあるでしょう。光回線の場合も契約する前の確認が必須といえます。
光回線のテレビ視聴にかかる月額料金は、500円前後です。しかし、一般的に光回線を使用したテレビ視聴はオプションサービスです。そのため、同じ業者からインターネットのサービスも受ける必要があります。合計でいえば、5,000円程度が相場といえるでしょう。
自宅でインターネットを使用する環境も、同時に整えたいのであれば、光回線を使用したテレビ視聴は効率的といえるでしょう。また、設置工事に関しては、時折おこなわれるキャンペーンで割引も狙えます。あなたが欲するタイミングで機会があれば、活用必須です。
◆Wi-Fiに関しては、設備があればコストはかからない
DLNA対応の機器を活用したテレビ視聴(録画したもの)に関していえば、あなたの家で使用条件が整っている場合、初期費用もランニングコストもかかりません。すでに自宅にDLNA対応の機器が揃い、Wi-Fi環境があれば、すぐにでも無料で始めることが可能です。
◆長期でみると、安いのはアンテナの設置工事
テレビのアンテナを設置する場合、初期費用はかかりますが、月々の支払いをする必要がありません。数年~数十年の期間で見たとき、もっとも費用が抑えられるのはアンテナの設置といえるかもしれません。この結果は、あなたにとって少し意外だったでしょうか?
対して、テレビをアンテナなしで視聴する方法。ケーブルテレビや光回線、特殊なケースであるWi-Fiに関しては、テレビ視聴以外にも旨味があります。CS/BSなどの衛星放送をはじめ、インターネット使用なども可能です。これらの点も加味する必要があるでしょう。
▼即決前に見積りを!費用を安価にできる3つのコツ
テレビのアンテナ設置をするか、テレビをアンテナなしで視聴する方法を選択するか、どちらにしても、かかる費用を節約したいところですよね。そのためには、即決をしてしまうよりも、見積りをとってからどの業者に依頼をするか、吟味するほうが正解といえます。
見積りを依頼する際は、一社のみではなく、複数の会社に見積りをお願いしたほうがよいでしょう。この方法は“相見積り”といわれるもの。ことさら、テレビのアンテナを設置する際はおこなうことをオススメします。作業内容や費用を、簡単に比較することが可能です。
また、費用を安価にするという観点でいえば、業者の公式サイトをいくつか参照してみることも、お役に立つでしょう。とくに、ケーブルテレビや光回線を介するテレビ視聴を検討するのであれば、もっともおこなうべき方法の筆頭といえるかもしれません。
最後に、頼りにするべきはクチコミサイトです。業者による作業や実際のサービスを受けた、生の消費者の声。これ以上確実に、あなたの不安を解消してくれる場所はないでしょう。時折見られる過剰な批判は、少し控えめに捉えるようにするのが賢い道です。
これら3つのコツを活用することで、テレビ視聴のためにかかる費用を、大幅に節約することができるでしょう。また、納得でき信頼できる業者を探し出すことにも大きく貢献することは間違いありません。ぜひ、業者選びのときの参考にしてみてくださいね。
▼まとめ
テレビをアンテナなしで視聴する方法。あなたにとって、目からウロコの新情報はあったでしょうか?アンテナなしでテレビを視聴する方法は4つです。ケーブルテレビ、光回線、室内用の小型アンテナ、そして特殊な形で実現できるWi-Fiを使用した方法があります。
なかでもケーブルテレビと光回線は、テレビ視聴だけではなく、衛星放送の視聴ができたり、専用チャンネルが多彩にあったりします。同時にインターネットの使用も開始することができるため、あなたにとってタイミングが合えば、非常に有益といえるでしょう。
とはいえ、設置費用やランニングコストを比較してみると、テレビのアンテナを設置することが、もっとも安価となることがあります。そのあたりは、あなた自身の環境に合わせる必要があるでしょう。いくつかの観点から、最適な方法を選択してみてください。
多くのものが多様化する現代、テレビの視聴方法も千差万別です。もはや選択肢は屋外にアンテナを設置することだけではなくなっています。よりよい環境を構築するために、ぜひ今回の内容をお役立てください。すこぶる快適なテレビライフを、実現するために。
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