室内アンテナはどんな人におすすめ?普通アンテナとの違いや注意点
テレビのアンテナというと、屋根の上やベランダに設置されているアンテナを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし、じつはアンテナは室内にも設置することができるって知っていましたか?
今回は、室内アンテナの特徴とメリット・デメリット、そして設置をする場合に気をつけたいポイントをご紹介します。室内アンテナがどんなものか知りたいという方から設置をお考えの方まで、幅広くお役に立てることと思います。ぜひ参考にしてみてください。
▼室内アンテナ、室外アンテナとはどう違う?
室内アンテナとは、名前から想像できるように室内に設置するタイプのアンテナのことです。ここでは室外アンテナとの違いや室内アンテナの特徴について詳しくご説明します。
【違いその1・家の中や屋根裏に設置する】
室外アンテナは屋根上やベランダといった屋外に設置されます。一方、室内アンテナは家の中や屋根裏などに設置します。そのため、室内アンテナは限られたスペースでも設置ができるようにコンパクトなサイズであるというところが特徴のひとつです。
また、室内アンテナはデザインアンテナとも呼ばれ、デザインが豊富です。インテリアに合わせたデザインを選ぶことで、家の景観を壊しません。
【違いその2・設置費用が安い】
室内アンテナの設置費用は、室外アンテナよりも安価であることがほとんどです。電器店、家電量販店、ネット通販などで数千円から数万円程度のお値段で手軽に購入できます。
設置に大がかりな工事が必要ないので、ご自身で取り付けることも不可能ではありません。自分で取り付ければ設置費用はほとんどかからないので、場合によっては室外アンテナよりずっと安価に設置することができます。
【違いその3・場所によっては電波が不安定】
室内アンテナは、基本的には室外アンテナよりも電波の感度が弱いと言われています。そのため室内アンテナを設置したのにテレビがうつらない、設置してしばらくしたら急に一部のチャンネルが見られなくなったなどのトラブルが起きてしまうこともあります。
▼徹底解説!室内アンテナのメリット・デメリット
室内アンテナと室外アンテナとの違いがわかったところで、次は室内アンテナのメリットとデメリットについて整理していきましょう。
室内アンテナを設置するならばメリットだけでなくデメリットについてもきちんと知っておきたいところですよね。それでは、先ほどご説明した室内アンテナの特徴をおさらいしながら、メリット・デメリットを考えていきます。
【メリット】
●家の外観を壊さない
室外アンテナは建物の屋根の上やベランダなどに設置されます。人によっては、アンテナが建物の外観にそぐわないなどの不満をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、室内アンテナであれば屋内に設置することができるので、家の外観を壊すことはありません。さらにデザインが豊富で室内のインテリアに合ったタイプを選びやすいでしょう。
屋根裏に設置することができれば普段は人の目にふれることはありません。これは、家のデザインやインテリアにこだわりたい方にとっては大きなメリットと言えるでしょう。
●設置に手間がかかりにくく、費用も安価におさえられる
室内アンテナは専門店などに足を運ぶ必要もなく、電器店などで手軽に購入することができます。価格的にも手を出しやすいものが多く、大がかりな設置工事も必要ありません。
業者などに依頼せず、ご自身で設置する方も多くいらっしゃいます。設置にあまり手間がかからず費用も安価におさえることができるというのは大きなメリットと言えそうです。
●メンテナンスが楽
もちろん、アンテナはずっと使い続けることができるわけではなく、寿命があります。故障することもありますし、定期的なメンテナンスも必要です。しかし、室内アンテナは室外アンテナと比べるとメンテナンスに手間がかかりません。
室外にアンテナを設置していると、強風や大雪、地震などの影響で傾いたり落下したりといった問題が起きることがあります。そうすると、そのたびに修理や調整が必要になってしまいます。
しかし、室内アンテナは天気の影響で傾いたり落下したりという問題は発生しにくく、万が一故障などがあった場合も簡単なメンテナンスや取り替えをご自身でおこないやすいです。
また、雨風にさらされることもないので劣化のリスクもおさえることができます。これはとくに、海辺の地域や雪が多い地域などでは大きなメリットでしょう。
【デメリット】
●電波が不安定、受信感度が悪いこともある
先ほどもふれたように、室内アンテナは電波の感度が室外アンテナよりも弱いことが多く、電波が不安定という傾向があります。
そうすると、せっかく設置したのにテレビがうつらない、一部の番組が視聴できない、テレビ視聴中に画面が乱れたり音声が途切れたりといったトラブルが起きる場合もあります。
アンテナは、地面からの高さが高いほど、そして電波塔の向きに正しく向いているほど電波の受信感度がよくなります。そのため、設置場所を慎重に選ぶことでこのデメリットを軽減・解消できるかもしれません。また、ブースターを使って電波を増幅させるなどの対応もできます。
しかし、手間や費用がかからないからと考えて設置したはずなのに、結局「設置場所を選ぶのに四苦八苦してしまった」「想定外のブースターの購入費用がかかってしまった」という結果になってしまう場合もあるので注意が必要です。
●衛星放送は視聴できない
室内に設置できるのは地デジ用のアンテナのみで、BS/CSなどの衛星放送を視聴するためには室外にアンテナを設置する必要があります。
▼室内アンテナで快適にテレビを見るために!確認事項3つ
室内アンテナにはさまざまなメリットがある反面、テレビを快適に視聴できないかもしれないという大きなデメリットが存在します。このデメリットを軽減・解消するために確認するべきことを3つご紹介します。
【設置予定場所にきちんと電波が届くか】
アンテナを設置したい場所に電波が届いているか確認してから設置するようにしましょう。ある程度であれば、ワンセグテレビがうつるかでチェックすることができます。
しかし、自力で受信電波の強さをきちんと測定するのは難しいので、一度業者に相談しておいたほうが確実です。無料見積もりを利用して室内アンテナが設置できるかどうか調べてもらい、そのまま工事を依頼してもよいでしょうし、業者にお願いせずご自身で設置してみるという選択もできます。
【アンテナが水にぬれるなどの危険はないか】
アンテナは水にぬれると故障の原因になってしまいます。屋根裏に設置したい場合はとくに、雨漏りや結露が起きていないか確認したり、アンテナにカバーをつけたりという対策をおこなってください。
【太陽光パネルが電波をさえぎっていないか】
太陽光パネルを設置している建物の場合、太陽光パネルが電波をさえぎってテレビのうつりが悪くなる場合があります。そのためアンテナ設置が困難な場合もあるので注意が必要です。
▼親身に相談に乗ってくれる業者を探そう
室内アンテナの購入や設置はご自身でおこなうことができます。しかし、受信電波の強さの測定や電波を受信しやすい方向を考えてアンテナを設置するなどの対応は、素人ではなかなか難しいでしょう。
そのため、室内アンテナの設置をお考えのさいは一度業者に相談しておくことをおすすめします。業者のホームページを見たり、実際に無料見積もりを依頼してみたり、口コミの評価を参考にするなどして信頼できる業者を探すとよいでしょう。
▼まとめ
室内アンテナはデザイン性、設置やメンテナンスのしやすさ、価格などさまざまなメリットがあります。一度、室内アンテナの設置を検討してみてはいかがでしょうか。
しかし室内アンテナの設置にはメリットばかりではなく、設置場所を間違えるとテレビを快適に見ることができないおそれもあります。室内アンテナのメリットを生かしつつデメリットや不安要素をできる限りなくすために、設置前に業者に相談しておくと安心です。室内アンテナのメリットとデメリットを理解・納得したうえで設置しましょう。
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