UHFアンテナ(テレビ用)を取り付けよう!場所・費用・vhf撤去
ご自宅で地デジ放送を視聴したい場合は、UHFアンテナを設置しましょう。なぜならUHFアンテナがないと地デジを受信できないからです。
この記事では、アンテナの設置場所・種類・工事の流れ・費用などを詳しく解説してあります。ぜひ参考にして、UHFアンテナを設置するときにお役立てください。
目次
UHFアンテナとは
UHFアンテナとは、地上デジタル放送を受信するために使われるテレビ用のアンテナです。しかし、テレビ用のアンテナにはUHFアンテナとは別にVHFアンテナもあります。両者には、どのようなちがいがあるのかみていきましょう。
UHFアンテナとVHFアンテナのちがい
UHFアンテナとVHFアンテナ はどちらも魚の骨のような形をしています。両者のおもなちがいは、受信できる周波数です。
UHFアンテナは300MHzから3GHz、VHFアンテナは30MHzから300MHzを受信できます。そして、地上デジタル放送には国から470MHzから770MHzまでが割り当てられているため、地上デジタル放送をみることができるのはUHFアンテナだけなのです。
いっぽうVHFアンテナはFM放送を視聴するためなどに使います。FM放送の周波数は国から76MHzから90MHzまでが割り当てられています。そのため、UHFアンテナではFM放送を受信できませんが、VHFアンテナでは受信することができるのです。
UHFアンテナのメリットとデメリット
UHFアンテナのメリットはふたつあります。ひとつは画像がきれいであること、もうひとつはインターネット回線などを利用すればテレビ番組に視聴者が参加することができるという機能があるということです。
かつてテレビは地上アナログ放送でしたが、そのアナログ放送よりも画像がきれいな地上デジタル放送をUHFアンテナでは視聴することができます。また、地上アナログ放送ではひんぱんに発生していた映像が二重に見えるというトラブルも地上デジタル放送ではほとんど発生しません。
UHFアンテナのデメリットは、電波の受信障害が発生しやすい点です。電波障害が発生すると音声だけでなく画像もまったく受信することができなくなってしまうのです。しかしなかには、電波の受信感度が高い高性能タイプもあります。高性能タイプのアンテナは、受信できる電波の強度が弱い場合でも、感知することが可能です。
アンテナ選びでの確認ポイント
UHFアンテナを選ぶ場合、電波の中継局などから自宅までの距離を確認する必要があります。なぜなら、中継局から自宅までの距離によって、適切なアンテナの種類が変わってくるからです。
アンテナ選びをする際は、電波をどのくらい受信できる領域に住んでいるのかを「電界地域」を参考にするようにしましょう。電界地域は、中継局から距離が近い場所から「強」「中」「弱」にわけられており、それぞれの内訳は次のとおりです。
・強電界地域
電波の強さ 80dBμV/m
適切な受信強度 約4~8素子
・中電界地域
電波の強さ 70dBμV/m
適切な受信強度 約14~20素子
・弱電界地域
電波の強さ 60dBμV/m
適切な受信強度 約20~26素子
電波の受信強度が弱い地域になるほど、高性能なアンテナが最適となります。アンテナの性能は、地面に対して平行の軸から伸びた複数の短い金属棒の数によって判断することが可能です。
電波の受信強度を数字で例える際は「素子」を使い、素子数が高いほど高性能なアンテナとなります。しかし多くのアンテナは30素子が最大となるため、40素子などのアンテナはありません。
古いVHFアンテナ撤去は業者に任せよう
現在では地上アナログ放送は廃止され、地上デジタル放送しか受信することができないため、VHFアンテナは不要のご家庭も多いでしょう。VHFアンテナを撤去したい方は業者に依頼することをおすすめします。屋根に設置されているVHFアンテナの撤去は高所作業となり、落下などの事故が起こるおそれがあるからです。
また、アンテナ工事の費用を安くおさえたい方は、撤去と設置をまとめて依頼するとよいでしょう。撤去と設置を別々に依頼するとそのぶん、出張費なども別々で請求されるため料金が高くなるからです。
VHFアンテナを撤去し、UHFアンテナの設置をしたい方は弊社にご相談ください。弊社では24時間365日アンテナ工事の受付をしております。ぜひ、一度お電話ください。
UHFアンテナを取り付けよう
UHFアンテナの設置場所・種類はさまざまです。そのため、どのような種類のアンテナを選べばよいのか、どこに・どの向きに設置したらよいのか、わからない方もいらっしゃるでしょう。ここでは、UHFアンテナの設置場所と種類を選ぶポイントをそれぞれのメリット・デメリットをふまえて、解説していきます。
UHFアンテナはどこに設置するの?
UHFアンテナの設置場所は、おもに屋根の上・壁面・屋根裏の3つです。どこに設置するかは、それぞれのメリット・デメリットを考慮して判断するとよいでしょう。
1. 屋根の上
屋根の上にUHFアンテナを設置すると、まわりに電波をさえぎるものがほとんどなく、電波の受信が安定します。しかし、屋根の上は雨風の影響を受けやすいためアンテナが壊れるおそれがあります。さらに高所で危険な設置場所のため、工事費用が高くなるというデメリットがあります。
2. 壁面
家の壁面に設置すると、屋根の上よりもUHFアンテナが壊れるおそれが少ないです。その理由は、屋根の上よりも風や雨の影響が小さいからです。さらに屋根の上よりも目立ちません。そのため壁面は家の景観を損ないにくい設置場所であるといえるでしょう。
ただし、壁面は屋根より低い設置場所になるため、電波の受信状態が安定しない傾向があります。また、壁面に穴をあけて設置するため、穴から雨水が侵入するのを防ぐための処置にコストがかかるというデメリットがあります。
3. 屋根裏
屋根裏は屋内であるため、雨風によってアンテナが壊れるおそれがありません。屋根のように高所で作業する必要がないため、工事費が安く済むというメリットもあります。しかし、電波が壁や屋根材にさえぎられて、放送を視聴しにくくなるというデメリットがあります。
UHFアンテナにはデザイン性の高いものもある
UHFアンテナには、八木式アンテナと平面アンテナがあります。平面アンテナのなかにはデザイン性が高いものもありますので、家のデザインにマッチしたアンテナを選ぶとよいかもしれません。UHFアンテナの種類には次のようなものがあります。
・八木式アンテナ
八木式アンテナという名前は、このアンテナの特許を取得した八木秀次博士の名前に由来します。その形は、魚の骨に似ておりデザイン性は高くありませんが、電波を受信する性能は高く、本体の代金はデザインアンテナよりも安いというメリットがあります。
アンテナの向きは、アンテナが密集していない側(「く」の字になっていない側)を近くの電波塔や発信所に向くようにしましょう。
・平面アンテナ
デザインアンテナのほとんどは薄い四角形で、凹凸がないことから平面アンテナ、または壁面アンテナ、フラットアンテナとも呼ばれています。
壁面や室内に設置されるため、八木式アンテナよりも雨や強風によって壊れる可能性は低いです。また、四角形以外にも六角形のものもありデザイン性が高いため、壁面に設置したとしても家の景観を損なわないというメリットがあります。
ただし、設置場所が低くなるため、電波の受信に関しては八木式アンテナと比べると安定さに若干欠けるというデメリットももっています。
アンテナの向きは、アンテナの形状によって異なるため、購入時に同封されていた取扱説明書を確認するようにしましょう。
アンテナ工事は自力で可能?
アンテナの設置に免許は必要ありませんので、自分で設置工事をすることができます。しかし、高所である屋根の上に設置する場合は危険です。さらに、デザインアンテナを壁面に取り付ける場合は、受信感度が低いとアンテナの設置に加えて、アンテナブースターと呼ばれる機器を設置する必要がでてくる場合もあります。
また、取り付けに失敗すると電波を受信できない、壁にあけた穴から雨漏りするなどのトラブルが起こるおそれがあるのです。
自分で取り付けようとお考えの方は次の章をご覧ください。上記のようなトラブルに不安がある方や自分で取り付ける自信がない方は業者に依頼することをおすすめします。どの業者を選んでよいかわからない方は、弊社にご相談ください。電話で連絡していただければ、弊社に加盟しているお近くの業者をご紹介いたします。
UHFアンテナ設置を業者に依頼する流れ
UHFアンテナを業者に依頼する場合、工事の流れや時間・費用について気になる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここでは具体的な工事の流れ・工事時間・費用相場の目安について説明していきます。
アンテナ工事の流れと所要時間
アンテナ工事の流れは次のとおりです。
- 電話やインターネットでアンテナの設置調査を依頼
- 調査員が自宅に来て、電波状況などを調査
- 調査結果を説明したあと、見積り書を作成・提出
- 契約したら、工事開始
- アンテナ設置などをして、視聴可能になったら工事終了
工事にかかる時間は設置する場所や状況により一概にはいえませんが、一般的に約3時間前後です。そのため、時間に余裕があるときに工事を依頼したほうがよいでしょう。
UHFアンテナ設置にかかる費用相場
UHFアンテナ設置にかかる費用には、アンテナの本体価格と工事費が含まれていることが多いです。その費用相場は約15,000円~約30,000円になります。
ただし、あくまでもこの相場は目安です。設置場所や環境によって追加費用がかかることがありますので、工事する前に見積ってもらうことをおすすめします。
BSやCSもみたい場合は一緒に工事をするのがおすすめ
地上デジタル放送だけでなくBSやCSも一緒に視聴したい方は、UHFアンテナとBSとCSをみるためのパラボラアンテナを一緒に設置してもらうことをおすすめします。
設置には本体代金・工事費だけでなく出張費がかかることもあります。UHFアンテナとパラボラアンテナの設置を別々に依頼すると、出張費や工事費用がその都度かかってしまうでしょう。そのため、まとめて工事を依頼することによって工事時間が短縮でき、忙しい方は時間の節約にもなります。
UHFアンテナを設置したい方やパラボラアンテナも一緒に設置したい方は、まずは現地調査を依頼してみましょう。弊社では現地調査を無料でおこなっておりますので、お気軽にご連絡ください。
アンテナ工事・修理の関連記事
- パラボラアンテナはBS・CS放送に必要!仕組みや選び方・費用相場
- BSを見るにはどうすればよい?必要なものと設置手順をチェック
- テレビの分配器の役割…分波器・分岐器の違いと選びかた
- bsを見るには【BS/CS放送アンテナ】の設置・対応テレビが必要
- 分波器ってなに?知っておきたいテレビアンテナのアレコレについて
- テレビアンテナ工事|地デジやBS/CSで異なる価格・おすすめの設置場所
- CS/BSアンテナ設置条件とDIY手順!業者ごとの長所短所を知る
- テレビが映らない!アンテナを受信してない!よくある原因を徹底解説
- b-casカードエラー解決策|カード交換orテレビ故障をチェック
- テレビブースターでアンテナレベルを上げよう!種類・設置方法・調整