BSを室内アンテナで受信!おもな特徴や設置方法と4つの注意点
BS放送を見るためには新しくアンテナが必要です。でもなにが必要なのかわからない、地デジとBSの違いがわからないというかたも多いでしょう。簡単にいえばBSと地デジの違いは電波の違いです。BSはBSの、地デジは地デジの電波を持っているのです。
そしてBSの電波を受信するためには、BS用のアンテナが必要になるのです。BSのアンテナとは、白いお皿を反対にしたような見た目のもの。マンションや戸建て住宅のベランダなどに、よく設置されているのを見かけませんか?
このコラムでは、そんなBS放送を見るためのBSアンテナについて解説します。しかも取り上げるのは、より設置が簡単な「BSアンテナ室内用」です。これからBS放送を見てみたいというあなた、手間なく簡単にBSを見るために、今回の内容は必見ですよ!
目次
▼BSアンテナとは?まずは基本からおさらいしましょう
BSアンテナの役割は、BS放送の電波を受信することです。テレビの放送には大きくわけて3種類あります。世間で一番親しまれている「地デジ」、ケーブルを用いた「ケーブルテレビ」、そして衛星を使った「BS/CS放送」です。
これらの違いは、放送を配信するための電波の違いです。
地デジはその名前のとおり、地上にある電波施設から放送の電波を発信しています。大きくそびえた放送タワーや電波塔を介して、各家庭に電波を配信しています。
続くケーブルテレビは、大型の受信施設が放送電波をまとめて受信、ケーブルをとおして各家庭に電波を届けています。簡単にいえば、水道や電気と同じような仕組みです。
最後に、衛星放送であるBS放送は宇宙にある人工衛星からの電波を、各家庭へ配信しています。宇宙から電波を発信しているため、山などの障害物に囲まれたような土地でも、安定して電波を届けることが可能です。とくに災害時などには衛星放送は強いといわれます。
BSアンテナは、この人工衛星から届く電波をキャッチするために必要になるものです。地デジとはそもそも発信している場所も、電波の形式も異なるため、BS放送のためには違うアンテナがいるのです。
この事実は、BSアンテナを室内に置くうえでも、知っておくべき基本ともいえるでしょう。
▼テレビでBS/CS放送を見るにはアンテナ設置が必須
BS放送を見るためには、専用アンテナが必要です。その理由は前章で述べたとおり、地デジやケーブルテレビとは電波の形が違うからです。
しかしこのBSアンテナですが、必ずしも新しく用意をする必要はありません。もしお住いの場所がマンションであれば、屋上に一台、大型のBSアンテナが設置されていることもあります。確認の方法としては、大家さんや管理人さんに確認をとるのが一番簡単でしょう。
対して、お住まいが一戸建ての場合は、ほとんどのケースで新しくBS放送用のアンテナ設置が必要です。しかし、屋外へのアンテナ設置は面倒な設置作業や手間もかかります。「業者に依頼をしても費用がかかるでしょう」と、一歩を踏み出せないかたも多いでしょう。
そんなあなたへ、圧倒的におすすめしたいのが「室内アンテナ」です。
屋内アンテナ、その特徴は?
屋外に設置してあるBSアンテナは、お皿を逆にしたような形のものです。BSアンテナの室内用も同様の形をしており、スタンドなどで固定をして電波を受信します。
屋外にアンテナを設置するときは、アンテナの角度調整に設置、さらに配線の整理などやることは山積み、なおかつ業者に依頼をすると作業費用もかかります。
しかし、屋内アンテナならそのような心配は必要ありません。設置の手間も配線のゴチャゴチャする心配もないのです。さらに種類によっては小型のものもあるため、女性でも楽に設置することができます。
屋内アンテナは設置作業も自分で簡単におこなうことができるため、業者への依頼費用も節約できます。また屋外に設置するアンテナに比べて、雨風や日光による劣化も少なく、故障のリスクを最小限に抑えることもできるでしょう。
手軽で劣化もしない、費用もかからない。メリットが多いのが室内アンテナの特徴だといえます。一点、場所によって電波が安定して入らないことを除けば、屋内アンテナは最善の選択肢ともいえるでしょう。
また、室内アンテナの種類によっては4Kや8Kテレビにも対応するものもあるため、使用しているテレビが従来の2Kテレビでない方は、購入時に確認をしておきましょう。
▼BS室内アンテナの設置方法|スタンドとセットがおすすめ
BSアンテナを室内に設置するときに用意するものと、設置の手順は下記のとおりです。
【必要なもの】
- BS用の室内アンテナ
- アンテナ用スタンド
- スマホなどの電波確認用アプリ、もしくはBS用の電波測定器
- レンチやドライバーなどの工具
【設置の手順】
- スマホのアプリなどを用いて。室内の電波を確認します
- アンテナ用スタンドに、ネジなどを用いてアンテナを固定します。
- 再度スマホのアプリなどを参照しながら、アンテナを設置します。
BS放送用の室内アンテナの価格は、平均して1万円前後が相場です。アンテナ用のスタンドがセットになっているものもあるので、そちらを購入してみるのもよいでしょう。スタンド以外にも、突っ張り棒にアンテナを設置する方法もあります。
室内アンテナを設置するときの注意点
BS室内アンテナを設置するときは、いくつかの注意点があります。
・アンテナの向きは南西に向けて
BS放送はアンテナの向きが放送の安定性に大きく影響します。アンテナの向きは南西の方角に向けましょう。目安としては晴天時、14時~15時に太陽が見える方向です。太陽の方向にアンテナを向けましょう。
・窓ガラスやカーテンの素材を確認する
ガラスの素材やカーテンの素材によって、BS放送の電波の強さは変化します。とくにガラスにケーブルが入っているもの、ガラスが二重になっているものなどは、影響を及ぼす可能性が高いです。アンテナ購入前に、必ず電波状況を確認しましょう。
・障害物の有無の確認
高い木や建物などの障害物がアンテナの前にあると、BS放送の電波が遮られてしまい、映りが悪くなってしまうことがあります。こちらも事前にアンテナ設置予定の場所の、電波状況を確認しておきましょう。
・アンテナをしっかりと固定する
アンテナにズレが生じると、途端に映りが悪くなってしまうおそれがあります。アンテナのズレを防ぐために、しっかりと固定しましょう。
▼複数の部屋でBS放送を見たいなら分配器を使用
BS放送を見始めると、地デジにはない魅力的なコンテンツをたくさん目にします。今見ている部屋以外でもBS放送を見たい、と感じる人もいるでしょう。そんなとき、アンテナの数を増やす必要はありません。必要なのは「分配器」です。
分配器とは、受信した電波を均等にわけるための機器です。アンテナが受信した電波をいくつかのケーブルにわけてテレビにつなげば、複数の部屋で同時にBS放送を見る環境が整います。
分配器を使うと、電波が弱くなってしまうことがあるので、そうした際は電波を強くする「ブースター」を設置しましょう。
▼まとめ
BS放送を見るためにはアンテナの設置が必要です。しかし、屋外に設置するには手間も時間もお金もかかる。そんなときはBSアンテナの、室内設置を検討しましょう。
屋内アンテナは費用が安く、自分で設置することができるのに加えて、簡単にBS放送が見られる環境を整えることも可能です。設置する際の角度や場所に注意すれば、屋外アンテナ同様に快適なBS放送との生活を、スタートすることができるでしょう。
しかし、簡単とはいえ電子機器の設置や接続が不安なかたもいるでしょう。そんなときはアンテナ工事の業者に相談してみるのがオススメです。わからないことや困ったことも相談できるので、安心してBS放送を視聴することができるようになりますよ。
地デジとは違ったテレビ放送の形であるBS放送、そのためのアンテナを選ぶときには、ぜひ室内アンテナをご検討ください。
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